京都、祇園は南座の、京の年中行事「當る子歳 吉例顔見世興行」は毎年11月30日に始まり、12月26日まで開かれる歌舞伎興行である。
初日の前には劇場の正面にその年の主だった出演者の名を1枚ずつ墨で大書した「まねき」看板を2段重ねに飾りつけるのがならわし。
このまねき看板は江戸時代、劇場前を文字や絵を使い飾った宣伝に由来する看板で、上部に庵形が付き、勘亭流の俳優の名前と紋が記されている。
まねきの字体は歌舞伎独特の勘亭流で、一字一字太く丸く隙間のないように書くのがならわしで、お客さんを劇場にぎっしり「まねき」入れるという意味が込められているのだそう。
澄んだ夕焼け空が鴨川に映り、ライトアップされた南座と京都タワーが美しいのである。